この当時、とっても好きで、ウォークマンに入れてもらい、ヘビロテしてました。誰かに頼んで、わざわざウォークマンに曲を入れてもらう。今のように、指先ひとつで好きな曲をすぐに聴ける時代とは違う、ひと手間かかる音楽との付き合い方が、そこにはあります。その手間をかけてまで繰り返し聴きたかったという事実こそ、この曲への愛着の深さを物語っています。「つづれ織り」というタイトルが表す、細い糸を丹念に織り重ねて生まれる模様のように、繰り返し聴くことで、この曲は聴き手の記憶の中に、確かな模様を織り上げていったのだと思います。
ファン参加型のミュージックビデオでも話題に
「つづれ織り〜so far and yet so close〜」は、2005年に生まれたGLAYのバラードナンバーで、同年1月19日発売のベストアルバム『-Ballad Best Singles- WHITE ROAD』に初めて収録されました。その後、2015年5月25日にloversoul music & associatesから発売されたシングル「HEROES/微熱Ⓐgirlサマー/つづれ織り〜so far and yet so close〜」として、通算52作目のシングルにカットされています。ミュージックビデオは、ファンから寄せられた3000枚もの写真を紡いで制作されたことでも話題を呼びました。今回確認した映像は、2009年の「TAKURO Produce Live」で披露されたバージョンです。
ひと手間かけて聴いた音楽の記憶の濃さ
東京で働いていた頃、CDを買い、パソコンに取り込み、プレーヤーに転送するという手間をかけて音楽を聴いていた時代がありました。手軽に聴ける今と比べて、その手間の分だけ、曲への思い入れも深くなっていたように思います。「ウォークマンに入れてもらい、ヘビロテしてました」という記憶は、そういう手間をかけた分だけ濃くなる愛着を物語っています。
磐田で思い出す、ヘビロテしていた日々
磐田で暮らす今も、あの頃繰り返し聴いていた曲を耳にすると、当時の空気が鮮やかに蘇ります。「つづれ織り」という曲名の通り、繰り返し聴くことで織り上げられた記憶の模様は、簡単には色褪せないのだと、この曲を聴くたびに思います。
ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、ヘビロテして織り上げた記憶を読み直す場所です。
