ページ作成日: 2026年7月3日
元にしたYouTubeリンク: https://www.youtube.com/watch?v=Ucbp-Ej5RpI
確認した動画: 星野源 – Family Song (Official Video)(星野源公式チャンネル)

「家族を超えてゆけ」という言葉に込められたメッセージを、初めて意識して聴いたとき、この曲の見え方がまったく変わりました。血のつながりや、伝統的な家族の形にとらわれず、それぞれが自分なりの家族の輪郭を描いていい。「Family Song」は、そういう新しい家族観を、軽やかなポップスの中に丁寧に織り込んだ1曲です。「恋」で描かれた新しい夫婦の形の延長線上に、この曲はさらに広い意味での「家族」という概念を置いています。前作で自身が出演したドラマの主題歌を手がけた星野源が、今度は自分が出演しない作品のために、あらためて家族というテーマに向き合ったこと自体、彼の中でこのテーマがまだ掘り下げ足りないものだったことを物語っています。

10ヶ月ぶりの新曲として

「Family Song」は、2017年8月16日にSPEEDSTAR RECORDSからリリースされた星野源の10枚目のシングルです。前作「恋」から約10ヶ月ぶりとなるこの曲は、日本テレビ系水曜ドラマ『過保護のカホコ』の主題歌として起用されました。「恋」とは異なり、星野源自身はこの作品には出演していません。星野は「これからの歌」をまたつくりたいと思ったと語っており、前作で描いた新しい夫婦観のさらに先にある、多様な家族の形を模索する意図があったのだと考えられます。

『過保護のカホコ』は、過保護に育てられた娘が自立していく姿を描いたドラマです。従来の家族像から一歩踏み出そうとする物語のテーマと、「家族を超えてゆけ」というこの曲のメッセージは、見事に呼応しています。ドラマの主題歌としての役割を果たしながら、それを超えた普遍的なメッセージを持つ曲になっている点は、「恋」と共通する星野源の作曲家としての強みです。

血縁を超えたつながりの形

東京で働いていた頃、血のつながった家族だけでなく、職場の仲間や、長年付き合ってきた友人たちとの関係の中に、家族に似た安心感を見出すことがありました。現代社会において、家族という単位は、必ずしも血縁だけで定義されるものではなくなっています。「Family Song」が歌う「超えてゆけ」というメッセージは、そうした、従来の枠組みにとらわれない、新しいつながりの形を肯定してくれます。

誰と、どんな形で家族的な関係を築くか。それは、もはや決まったルールに従うものではなく、それぞれが自分たちで作り上げていくものなのだと、この曲は静かに教えてくれます。

磐田で見つめる、家族の形の多様さ

磐田で家や土地の相談を受けていると、血縁だけでは語りきれない、さまざまな家族の形に出会います。再婚家庭、養子縁組、長年一緒に暮らしてきた友人同士。従来の家族の枠組みには当てはまらなくても、そこには確かな絆と支え合いがあります。「Family Song」が歌う「家族を超えてゆけ」というメッセージは、そうした多様な家族の形を、あらためて肯定してくれる言葉です。

家族という言葉の定義を、決まった型にはめる必要はありません。この曲を聴くたびに、それぞれの家族が、それぞれの形で幸せであっていいのだと、静かに励まされます。

ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、多様な家族の形を見つめてきた記憶を読み直す場所です。