ウイスキーという酒は、甘さの奥に、独特の苦さと深みを湛えています。kiki vivi lilyの「Whiskey」も、まさにそういう味わいを持った1曲です。甘やかな恋の記憶を歌いながらも、その裏側には確かなほろ苦さが漂う。若さゆえの一途な恋とは違う、大人になってから知る恋の複雑な味わいを、この曲は丁寧にすくい上げています。ソウルとヒップホップの影響を感じさせるサウンドの中で、kiki vivi lilyの甘い歌声が、そのほろ苦さを絶妙な塩梅で中和しています。
アルバム『Tasty』が描く、1日の感情の流れ
「Whiskey」は、kiki vivi lilyが2021年10月1日にリリースした2ndフルアルバム『Tasty』に収録されている楽曲です。同アルバムは、日々の中で味わうさまざまな感情を、味覚になぞらえて表現した全9曲からなる作品で、朝の目覚めから夜眠りにつくまでの1日の流れを描いています。「Whiskey」は、ほろ苦い恋を描いた曲として、テレビドラマ「しゃーSHE彼女シアター」とその舞台版のエンディングテーマにも起用されました。
ほろ苦さを受け入れる大人の恋
東京で働いていた頃、若い頃の一途で甘いだけの恋とは違う、複雑な感情を伴う関係を経験するようになりました。楽しさだけでなく、ほろ苦さや後悔も含めて、それが恋というものの本当の姿なのだと気づかされます。「Whiskey」というタイトルが体現する、甘さと苦さが同居する味わいは、そういう大人の恋の複雑さを的確に表現しています。
磐田で味わう、ほろ苦い記憶
磐田で暮らす日々の中でも、甘い記憶だけでなく、ほろ苦い記憶もまた、人生を豊かにする味わいのひとつだと感じることがあります。「Whiskey」を聴くたびに、甘さだけでは語れない、大人になってからの感情の深みを思い出します。
ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、ほろ苦い恋の記憶を読み直す場所です。
