1曲の存在が、アルバム全体の方向性を決定づけてしまうことがあります。「ラビリンス」は、MONDO GROSSO史上初めて全編日本語ボーカルで制作された復活アルバム『何度でも新しく生まれる』において、まさにその鍵となった曲でした。この曲があったからこそ、アルバムの他のすべての曲の歌詞も、そしてアルバムそのもののタイトルまでもが、日本語になったのだといいます。大沢伸一が14年ぶりに本格復活させたプロジェクトが、外国語ではなく日本語という表現を選んだ背景に、この1曲との出会いがあった。1つの楽曲が持つ求心力の強さを、これほど象徴的に示す例は多くありません。
満島ひかりが導いた日本語詞への転換
「ラビリンス」は、2017年4月22日のレコードストアデーに12インチ盤としてリリースされ、同年6月7日発売のアルバム『何度でも新しく生まれる』に収録されました。ボーカルには女優の満島ひかりが起用され、作詞は東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦が担当しています。ミュージックビデオは香港を舞台に制作され、再生回数750万回を突破、MTV VMAJ2017で「BEST DANCE VIDEO」を受賞するなど、2017年を代表するMVとなりました。
俳優としてのキャリアを持つ満島ひかりの歌声が、この曲に独特の説得力を与えています。歌の技術だけでなく、物語を演じる力を持った表現者が歌うことで、楽曲そのものに、まるでドラマのようなドラマ性が宿っています。
1つの出会いが方向性を決める
東京で働いていた頃、プロジェクトの初期段階でのある人との出会いが、その後の方向性すべてを決定づけてしまう経験を何度もしました。「ラビリンス」がアルバム全体の言語を決めたように、最初の重要な決断が、後のすべてを形作っていくことがあります。
磐田で見つける、方向性を決めた出会い
磐田で家や土地の相談を受けていると、ある一件の相談が、その後の家族全体の方向性を決めてしまう場面によく出会います。「ラビリンス」が示す、1つの出会いが全体を変える力の大きさを、この仕事の中でも実感しています。
ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、全体の方向性を決めた出会いの記憶を読み直す場所です。
