ページ作成日: 2026年7月3日
元にしたYouTubeリンク: https://www.youtube.com/watch?v=4bn7QIf50RM
確認した動画: Nulbarich - It's Who We Are (Official Music Video) [Radio Edit](Nulbarich本人公式チャンネル)

「It's Who We Are」というタイトルには、迷いのない断言があります。これが自分たちのやり方だ、これが自分たちの姿だ。説明も言い訳もせず、ただそう言い切ってしまう強さ。Nulbarichというバンドは、J.Q(ジェイキュー)のソウルフルな歌声を軸に、洋楽的なグルーヴと日本語ではなく英語詞というスタイルを貫いてきたグループです。日本のバンドが英語詞で歌うことには、常に賛否がついて回ります。それでも彼らは、自分たちのやり方を疑うことなく、真っ直ぐに音楽を鳴らし続けてきました。この曲を聴くと、その一貫した姿勢の芯にある強さが、まっすぐ伝わってきます。周りの声に惑わされず、自分たちのアイデンティティをそのまま音にする。それこそが、このバンドの存在意義なのだと、タイトルがそのまま教えてくれます。

『Who We Are』から『H.O.T』へ

「It's Who We Are」は、2017年5月24日にリリースされたEP『Who We Are』に収録された楽曲で、のちに2018年3月7日発売の2ndアルバム『H.O.T』にも収められました。EPのタイトルそのものにもなったこの曲は、バンドにとって自己定義を宣言する意味合いの強い1曲だったと考えられます。デビューから間もない時期に、自分たちが何者であるかを、あえて曲のタイトルとして掲げる。これは並々ならぬ自信の表れです。

Nulbarichは、決まったメンバー編成を固定しない、流動的なコレクティブとしての性格を持つバンドとしても知られています。J.Qを中心に、楽曲やライブごとにメンバーが入れ替わる体制は、日本のバンドシーンの中では珍しい形態です。固定されたメンバーシップという「当たり前」を疑い、自分たちなりのやり方を選んだバンドが、「これが自分たちだ」と歌う。この曲のタイトルは、単なる強がりではなく、実際に彼らが選び取ってきた道のりの正直な報告なのだと思います。

自分たちのやり方を貫くということ

東京で働いていた頃、周囲のやり方に合わせることが正解だと信じていた時期がありました。会議の進め方、資料の作り方、飲み会の断り方まで、その場の空気に合わせることばかり考えていました。けれど振り返ると、いちばん成果を出せたのは、自分なりのやり方を押し通した仕事だったように思います。周囲と違うやり方をすることには勇気が要りますが、それを貫いた先にしか、自分にしか出せない結果は生まれません。この曲のタイトルは、そうした個人の働き方にも重なる、普遍的な励ましだと感じます。

誰かの真似をして評価されるより、自分たちのやり方で評価される方が、はるかに長続きします。Nulbarichが英語詞と洋楽的なサウンドという、日本のマーケットでは決して簡単ではない選択を貫いてきたことは、この曲のタイトル通りの生き方の実践です。周りに合わせることよりも、自分たちが何者であるかを貫くこと。この単純な原則を、音楽という形で証明し続けている姿に、勇気をもらいます。

磐田で貫く、自分たちのやり方

磐田で家や土地の相談の仕事をしていると、地域ならではのやり方や慣習と、自分が信じるやり方との間で、判断を求められる場面によく出会います。都市部の一般的なセオリーが、地方の実情にそのまま当てはまるとは限りません。地元の空気を読みながらも、最終的には自分が正しいと信じるやり方を貫くこと。それが結局、いちばん相談者のためになるのだと、これまでの経験から学んできました。

「It's Who We Are」というタイトルは、バンドの自己定義の言葉であると同時に、この仕事における自分自身への問いかけでもあります。誰かの真似ではなく、自分たちのやり方で、この土地の家族に向き合う。この曲を聴くたびに、その原点を思い出させてもらっています。

ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、自分たちのやり方を貫いてきた記憶を読み直す場所です。