ページ作成日: 2026年7月3日
元にしたYouTubeリンク: https://www.youtube.com/watch?v=5pkBqmX2ymc
確認した動画: Nulbarich - NEW ERA (Official Music Video)(Nulbarich本人公式チャンネル)

この曲でNEW ERAという単語の意味を知りました。私の英単語辞書には、NEW ERAはなかったなぁ。学生時代、受験のために必死に覚えた英単語の中に、この言葉は存在していませんでした。era(時代)という単語自体は知っていたはずなのに、new eraという組み合わせが、これほどまっすぐな響きと意味を持つ言葉として自分の中に定着したのは、間違いなくこの曲のおかげです。辞書で覚えた単語は、テストの答案には書けても、心には残りません。けれど、歌として届いた言葉は、意味と感情がセットになって、記憶の奥深くに刻まれます。「NEW ERA」という言葉を、私は教科書からではなく、この曲から学びました。それは、単語を暗記するのとはまったく違う、言葉との出会い方でした。

デビューアルバムに刻まれた宣言

「NEW ERA」は、2016年10月5日にリリースされたNulbarichの1stアルバム『Guess Who?』に収録された楽曲です。作詞はRyo MatsubaraとJeremy Quartus、作曲はJeremy Quartusが手がけています。デビュー作にこの曲を収めたということ自体、Nulbarichというバンドが、自分たちの登場を「新しい時代の到来」として位置づけていたことの表れだと思います。歌詞には、自分自身の心次第で新しい時代に進んでいける、自分らしく生きていこうというメッセージが込められており、飾らない自然体のポジティブさに溢れています。

デビューしたばかりのアーティストが、自らの音楽を「新しい時代」と名付けることには、相応の覚悟が必要です。控えめな謙遜ではなく、まっすぐに自分たちの到来を宣言する。この曲がその後、多くのファンにとってNulbarichを象徴する代表曲のひとつになったのは、その宣言に見合うだけの説得力を、音楽そのものが持っていたからだと思います。

教科書ではなく、歌で覚えた言葉

学校で覚える英単語には、必ず日本語訳が添えられていました。era=時代。それだけを見れば、味気ない記号の羅列です。けれど、歌詞としてメロディーに乗せられた「NEW ERA」という言葉は、そこに込められた希望や決意まで含めて、まるごと自分の中に流れ込んできました。言葉というのは、意味だけを暗記しても、本当の意味では自分のものになりません。感情や情景と一緒に体験して初めて、その言葉は生きた言葉として身につくのだと、この曲を通じて実感しました。

英単語辞書に載っている言葉は数万語にのぼりますが、実際に自分の言葉として使いこなせる語彙は、そのごく一部に過ぎません。「NEW ERA」という言葉が、私にとって特別な響きを持つようになったのは、この曲が、単なる知識としてではなく、体験として、その言葉を届けてくれたからです。音楽が語学教育よりも優れている点があるとすれば、まさにこの、言葉に感情を宿す力なのだと思います。

磐田で迎える、それぞれのNEW ERA

東京を離れ、磐田で新しい仕事を始めたとき、私自身も自分なりの「NEW ERA」を迎えていたのだと、今になって思います。会社員としての時代から、家や土地の相談という新しい役割への転換。この曲のタイトルが持つ、自分の心次第で新しい時代に進めるというメッセージは、あのときの自分にとって、大きな支えになっていました。

相談に来られる方々にも、実家を手放す決断や、新しい暮らし方を選ぶ決断を通じて、それぞれの「NEW ERA」を迎える瞬間があります。教科書で覚える言葉ではなく、実体験として意味を刻み込む言葉。この曲が私に教えてくれたNEW ERAという言葉を、これからも大切にしていきたいと思います。

ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、体験として身についた言葉の記憶を読み直す場所です。