「It's All For Us(すべては私たちのために)」というタイトルには、この5年間を共に歩んできたファンへの感謝と、これからも一緒に歩んでいこうという決意の両方が込められています。節目の年に発表される曲には、しばしば過去を振り返る回顧的な色合いが強くなりがちですが、この曲は違います。これまでの歩みを噛み締めながらも、視線はしっかりと前を向いている。過去への感謝と未来への決意が同居するこの曲は、単なる記念ソングを越えた、これからの物語の始まりを予感させる1曲になっています。
5周年、第1弾シングルとして
「It's All For Us」は、2021年12月22日に配信リリースされたNulbarichのデジタルシングルです。この曲は、バンド結成5周年を記念した第1弾シングルとして発表されました。同年開催された5周年記念ツアー「The Fifth Dimension TOUR 2021」において先行して発表されたこの曲は、「これまでとこれから」を綴った1曲と評されています。アートワークには、この曲で初めてタッグを組んだ山田遼志と大楠孝太朗が起用され、視覚的にも新しい試みが取り入れられました。
ミュージックビデオには、芸人のマツモトクラブが出演し、シュールな映像世界が展開されています。真面目な感謝の言葉を並べるだけでなく、遊び心のある映像を添えることで、この曲は重くなりすぎず、軽やかな祝祭感を保っています。5年という節目を、深刻に振り返るのではなく、軽やかに、しかし真摯に祝うという姿勢が、このMVの選択にも表れています。
節目に立ち、感謝と決意を同時に語る
東京で働いていた頃、勤続年数の節目を迎える同僚たちが、その機会にどう振る舞うかを見てきました。過去の苦労話ばかりを語る人もいれば、次の目標だけを語り、これまでの道のりを軽視する人もいました。本当に印象に残ったのは、これまで支えてくれた周囲への感謝と、これから向かう先への決意を、同じ重みで語れる人でした。「It's All For Us」というタイトルは、まさにそういうバランスの取れた節目の迎え方を体現しています。
「私たちのために」という言葉には、バンド自身のためだけでなく、これまで応援してきたファンのため、そして共に音楽を作ってきた仲間たちのため、という、複数の意味が込められているように感じます。節目というのは、自分のためだけの祝いごとではなく、これまで関わってきたすべての人と分かち合うものなのだと、この曲は教えてくれます。
磐田で迎える、それぞれの節目
磐田で家や土地の相談という仕事を始めてから、いくつかの節目を迎えてきました。そのたびに、これまで支えてくれた地域の方々や相談者への感謝と、これから先も続けていくという決意を、あらためて確認する機会になっています。過去だけを懐かしむのでも、未来だけを語るのでもなく、両方を同じ重みで抱きしめること。「It's All For Us」が体現するこの姿勢は、あらゆる節目の迎え方にとって、大切な指針になると感じます。
これまでの5年も、これからの5年も、すべては誰かのために。この曲を聴くたびに、自分がこれまで関わってきた人たちへの感謝と、これから向かう道への決意を、同時に思い出させてもらっています。
ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、節目に立って感謝と決意を重ねてきた記憶を読み直す場所です。
