短い時間に凝縮することだけが、優れた表現とは限りません。「GAGA」と同じく2019年発売のアルバム『THE ANYMAL』に収録された「MINT」は、10分を超える尺を持つ、映画的なスケールの楽曲です。初期のSuchmosが持っていたブリージーなファンクとヒップホップのアクセントを捨て、じっくりと展開するスローバーニングロックへと踏み出したこのアルバムの中でも、「MINT」はその挑戦を象徴する1曲です。短く分かりやすい曲がもてはやされがちな時代に、あえて長尺の物語的な構成を選ぶ。この判断には、聴き手を信頼し、じっくりと付き合ってもらうことへの自信が表れています。
アルバムのタイトルを決定づけた楽曲群
『THE ANYMAL』は2019年3月27日にリリースされた、Suchmosの3rdアルバムです。前作から2年、制作に1年以上をかけたこのアルバムでは、10分を超える楽曲が採用されるなど、これまでにない大胆な構成が試みられました。「In The Zoo」というタイトルの曲が、アルバムタイトル「THE ANYMAL」を決定づける要因になったといい、アルバム全体が、都市に暮らす人間を、動物園の中の生き物になぞらえるようなコンセプトで貫かれています。
じっくりと付き合う時間の価値
東京で働いていた頃、短時間で結論を出すことばかりが評価され、じっくりと物事に向き合う時間の価値が見過ごされがちでした。「MINT」が体現する、長い時間をかけて展開していく構成の豊かさは、そうした効率一辺倒の考え方への、静かな反論のように感じます。
磐田でかける、じっくりとした時間
磐田で家や土地の相談を受けていると、短時間で結論を急ぐより、じっくりと時間をかけて話を聞くことでしか見えてこない本質があります。「MINT」の10分を超える構成が教えてくれる、時間をかけることの価値を、この仕事の中でも大切にしていきたいと思います。
ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、じっくりと時間をかけて向き合ってきた記憶を読み直す場所です。
