1984年に発表された当時、この曲は決して大きなヒットにはなりませんでした。それが2010年代後半、インターネットを通じて海外を中心に再発見され、シティポップブームやヴェイパーウェイヴの流行と結びつきながら、一億回再生を超える驚異的な広がりを見せる。「Plastic Love」が辿ったこの物語は、優れた作品が生まれた時代を越えて評価される、時間差の再評価という現象を象徴する出来事です。プラスティックという言葉が持つ、作り物めいた恋の虚しさを歌いながらも、そのメロディーとアレンジの洗練度は、時代を越えて色褪せません。
山下達郎全面プロデュース、結婚後初の作品として
「プラスティック・ラヴ」は、竹内まりやが1984年4月25日にリリースしたアルバム『VARIETY』に収録された楽曲です。竹内まりやは1978年にデビューし、1982年に山下達郎と結婚した後に一旦活動を休止していましたが、『VARIETY』はムーン・レコード移籍第一弾として、結婚後初めて全曲を竹内まりや自身が作詞・作曲し、山下達郎が全面プロデュース・アレンジを手がけた作品として制作されました。当時は目立ったヒットにはなりませんでしたが、デビュー40周年を迎えた2018年、動画再生回数が2400万回を超えるなど、大きな話題となりました。
時代を越えて届く作品の力
東京で働いていた頃、発表当時は評価されなかったものが、時間を経て思いがけない再評価を受ける場面を何度も目にしました。作り手の意図や当時の市場の評価だけが、作品の価値のすべてではありません。「Plastic Love」が示す、30年以上の時を越えて世界中に届いた物語は、そういう作品の持つ長い射程を教えてくれます。
磐田で見つめる、時を越えて届くもの
磐田で家や土地の相談を受けていると、当時は評価されなかった判断が、何十年も経ってから、実は正しかったと分かる場面によく出会います。「Plastic Love」が世界中で再発見されたように、良いものは時代を越えて、いつか正しく届く時が来るのだと、この曲を聴くたびに思います。
ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、時代を越えて届いた作品の記憶を読み直す場所です。
