「愛を手探り」というタイトルが示す通り、誰かを愛するという営みには、あらかじめ用意された正解がありません。土岐麻子の落ち着いた歌声は、その手探りの過程そのものを、焦らず丁寧になぞっていきます。恋愛の高揚だけを切り取るのではなく、分からないままに手を伸ばし続ける、その不確かさごと肯定する姿勢がこの曲にはあります。
『PASSION BLUE』が描く、成熟した愛の形
「愛を手探り」は、土岐麻子が2019年10月2日にリリースしたアルバム『PASSION BLUE』の9曲目に収録されている楽曲です。10代の恋愛観とは異なる、大人になってからの、分からなさを抱えたままの愛の形を歌ったこの曲は、シティポップ三部作の完結編にふさわしい、成熟した視点を持っています。
分からないまま、進み続けること
東京で働いていた頃、正解を求めて手探りで進み続けた仕事は数多くありました。答えが最初から分かっていることなど、実はほとんどありません。「愛を手探り」というタイトルは、恋愛だけでなく、あらゆる不確かな営みに向き合う姿勢そのものを言い当てています。
磐田で続ける、手探りの仕事
磐田で家や土地の相談を受けていると、正解がひとつに定まらない相談によく出会います。相続や家族の問題には、教科書通りの答えがないことがほとんどです。「愛を手探り」というタイトルが示す、分からないままに手を伸ばし続ける姿勢は、そうした仕事にも通じるものがあります。
ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、手探りで進んできた記憶を読み直す場所です。
