資生堂「マキアージュ」のCMソングとして、この曲を初めて耳にした人は多いはずです。椎名林檎自身がCMに出演し、その映像とともに流れてきたこの曲は、東京事変というバンドが持つ、ポップスとしての鋭さを凝縮した1曲です。バンドサウンドの実験性と、口ずさみたくなるメロディーの親しみやすさ。相反するはずのこの二つを、東京事変は当たり前のように両立させてしまいます。CMというごく短い枠の中で流れる音楽が、そのまま生活の記憶に刻み込まれていく。この曲は、そういう出会い方の面白さを体現しています。
ダブルA面シングルからアルバムへ
「女の子は誰でも」は、2011年に東京事変がリリースした「空が鳴っている」とのダブルA面シングルの1曲です。資生堂「マキアージュ」のCMソングとして起用され、椎名林檎自身がCMに出演したことでも話題になりました。この曲はのちに、東京事変の5thアルバム『大発見』にも収録されています。同アルバムは前作『スポーツ』から約1年4ヶ月ぶりのリリースで、全14曲(ボーナストラック含む)を収めた作品でした。
小さな入口から生活に入り込む音楽
音楽との出会い方には、いくつものパターンがあります。アルバムをじっくり聴き込んで出会う音楽もあれば、CMというわずか15秒の窓口から、いつの間にか生活のBGMになっている音楽もあります。「女の子は誰でも」は、まさに後者の代表例です。短い枠の中で流れるサビが、繰り返し耳に入ることで、いつしか鼻歌のように口から出てくるようになる。そういう小さな入口の積み重ねが、実は私たちの音楽体験の大部分を作っているのかもしれません。
磐田で見つける、小さな窓口の大切さ
磐田で家や土地の相談の仕事をしていると、最初のきっかけは、ごく小さな会話や、ちょっとした立ち話であることがよくあります。大きな決断の前には、たいてい、CMのサビのような、ささやかな入口があるものです。「女の子は誰でも」という曲が、CMという小さな窓口から多くの人の記憶に入り込んでいったように、小さなきっかけを大切に扱うことの意味を、この曲はあらためて教えてくれます。
ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、小さな入口から始まった出会いの記憶を読み直す場所です。
