ページ作成日: 2026年7月3日
元にしたYouTubeリンク: https://youtu.be/o1sUaVJUeB0
確認した動画: 宇多田ヒカル - First Love(HikaruUtadaVEVO公式)

私が大学1年生の頃のドラマの主題歌。松嶋菜々子さんが好きでした。この曲を聴くと、いつも決まって、あの新生活が始まったばかりの季節の空気が蘇ってきます。慣れない一人暮らし、初めての大学生活、まだ何色にも染まっていなかった自分。そういう不安定な時期に、テレビの向こうで輝いていた松嶋菜々子さんと、宇多田ヒカルの声が同時に流れ込んできた記憶は、今でも鮮明です。「First Love」というタイトルは、恋の始まりを意味する言葉ですが、私にとってこの曲は、大学生活という新しい人生の始まりの記憶と、分かちがたく結びついています。誰かへの恋心と、新しい生活への期待と不安。その両方が入り混じった、あの季節特有の切なさを、この曲は正確に音にしています。

1999年、TBS系ドラマの主題歌として

「First Love」は、1999年4月28日にリリースされた宇多田ヒカルの3枚目のシングルです。TBS系ドラマ「魔女の条件」の主題歌として起用され、松嶋菜々子が主演を務めたこのドラマは、当時大きな話題を呼んだ人気作でした。前年にデビューした宇多田ヒカルは、この曲でさらに広い層のリスナーの心を掴み、彼女の代表曲のひとつとして、今も長く歌い継がれています。

10代でこれほど普遍的な失恋の感情を歌にできたことは、今振り返っても驚異的です。若さゆえの瑞々しさと、年齢を超えた成熟した感情表現が同居するこの曲は、ドラマという物語の器を借りながら、聴き手それぞれの個人的な記憶とも、自然に重なっていく普遍性を持っています。

新生活と、憧れの人

大学に入学したばかりの頃は、期待と同じくらい、大きな不安を抱えていました。新しい友人関係、初めての一人暮らし、これからの人生をどう歩んでいくのかという漠然とした問い。そういう時期に、テレビドラマの中で輝く松嶋菜々子さんの姿に憧れを重ねていたことは、今思えば、現実の不安から少し目を逸らすための、ささやかな逃避だったのかもしれません。けれど、その憧れがあったからこそ、あの不安定な時期を乗り越えられた部分も、確かにありました。

「First Love」を聴くと、まさにそういう、新しい人生の始まりに寄り添ってくれた曲としての記憶が蘇ります。恋の歌でありながら、私にとってこの曲は、人生の新しい章が始まる、あの緊張と期待の入り混じった季節そのものの記憶です。

磐田で振り返る、あの新生活の季節

50代になった今、あの大学1年生の頃を振り返ると、不安ばかりだったはずのあの季節が、実はとても輝いていたのだと気づかされます。磐田で家や土地の相談を受けていると、若い世代の方々が、進学や就職という新しい人生の節目を迎える場面によく出会います。そのたびに、あの頃の自分の不安と期待を思い出し、少しでも力になれたらという気持ちが湧いてきます。

「First Love」という曲は、恋の始まりだけでなく、人生のあらゆる新しい始まりに寄り添える普遍性を持っています。松嶋菜々子さんへの憧れとともに刻まれたあの季節の記憶を、これからも大切にしていきたいと思います。

ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、新しい人生が始まった季節の記憶を読み直す場所です。