X JAPANは、1982年に千葉県でYOSHIKI(ドラム・ピアノ)とTOSHI(ボーカル)が中学の同級生として結成したバンド「X」を母体とする。1989年にメジャーデビューし、1992年のベーシスト交代を機に世界展開を見据えて「X JAPAN」へと改称した。「Endless Rain」は1989年12月1日発売、当時「X」名義での4作目のシングルで、メジャーデビューアルバム『BLUE BLOOD』にも収録されている。作詞・作曲はYOSHIKI、ギターソロはHIDEが手がけたと伝えられる。激しいメタルサウンドで知られていたバンドにとって、初めてのバラード曲だった。今回参照した動画は、フランス語の字幕が付されたバージョンだ。
激しさの中に生まれた、初めてのバラード
X JAPANは、1982年に千葉県でYOSHIKI(ドラム・ピアノ)とTOSHI(ボーカル)が中学の同級生として結成したバンド「X」を母体とする。1989年にメジャーデビューし、1992年のベーシスト交代を機に世界展開を見据えて「X JAPAN」へと改称した。「Endless Rain」は1989年12月1日発売、当時「X」名義での4作目のシングルで、メジャーデビューアルバム『BLUE BLOOD』にも収録されている。作詞・作曲はYOSHIKI、ギターソロはHIDEが手がけたと伝えられる。デビュー当初から激しいギターリフとスピード感のあるメタルサウンドで知られていたバンドが、この曲で見せたのは、ピアノを基調にした静かで美しいバラードという、それまでのイメージとは対照的な一面だった。激しさと美しさ、その両極端を同じバンドが同じ説得力で表現できることを証明したという点で、この曲はX JAPANというバンドの音楽的な幅の広さを象徴する一曲になっている。
雨に濡れる孤独と、失われた愛
歌詞を丸ごと引用することは避けるが、この曲は雨という情景を通して、失われた愛や孤独をテーマにした叙情的な世界観を描いていると考えられる。ライブでは合唱パートが恒例になっているという事実からも、この曲がファンとの一体感を象徴する存在になっていることがわかる。一人で聴けば孤独を慰める曲として、大勢で歌えば連帯を確かめ合う曲として、両方の顔を持つのがこの曲の懐の深さだ。この曲は、映画「ZIPANG」の主題歌として、またOVA「乙姫CONNECTION」の挿入歌としても使われたと伝えられている。異なるジャンルの映像作品でこの曲が採用されたという事実は、それだけこの曲の持つ普遍的な情感が、様々な物語の背景として機能する強さを持っていたことを示している。さらに2020年の第71回NHK紅白歌合戦でもYOSHIKIのピアノで披露されるなど、デビューから30年以上を経てなお、時代を超えてバンドを象徴する楽曲として扱われ続けている。
言葉を超えて届く、字幕という橋渡し
今回参照した動画は、フランス語の字幕が付されたバージョンだ。ファンや配信者の手によって、あるいは公式系のチャンネルによって、この曲が日本語圏を超えて世界のリスナーに届けられていく過程の一端を示すものと言える。字幕という橋渡しを通じて、フランス語圏の聴き手もまた、この曲が描く雨と孤独の情景を、自分の言葉で理解できるようになる。X JAPANが「ジャパン」という国名をバンド名に冠しながらも世界的な広がりを見せてきた背景には、こうした地道な言語の橋渡しの積み重ねがあったのだろう。X JAPANが切り開いたヴィジュアル系というジャンルは、後に多くのフォロワーバンドを生み出し、日本国内にとどまらず海外にも独自のファン文化を築いていった。派手な化粧と衣装、激しいパフォーマンスという外見的な特徴だけでなく、「Endless Rain」のような美しいバラードを通じて音楽的な深みもまた海外のファンに伝わっていった。フランス語字幕版の存在は、そうした文化的な広がりの具体的な証拠の一つだと言える。
激しいバンドが選んだ、あえての静けさ
デビュー当初から激しいギターリフとスピード感で知られていたバンドが、あえてピアノ一台の静けさで勝負するという選択は、ファンの期待を裏切りかねない大きな賭けだったはずだ。それでもこの曲がその後長くバンドの代表曲として定着したことを思えば、この賭けは見事に成功したと言える。激しさだけがロックの魅力ではないということを、バンド自身が身をもって証明した瞬間だった。フランス語字幕という形でこの曲に触れる海外のリスナーにとっても、まず耳に入るのはこの静けさであり、そこから彼らのイメージががらりと変わるきっかけになったのではないかと想像する。東京で働いていた頃、雨の日の帰り道にこの曲を聴くと、なぜか少しだけ心が軽くなった記憶がある。激しいロックバンドが奏でる静かなピアノの旋律には、孤独を否定するのではなく、そっと寄り添ってくれるような優しさがあった。フランス語の字幕を通してこの曲に出会う誰かにとっても、きっと同じような夜の記憶と重なる瞬間があるはずだ。
磐田で聴く、境界を越える音楽の力
介護や不動産の仕事を通じて、言葉や文化の違いを超えて人と人が理解し合う瞬間の大切さを、何度も実感してきた。この曲がフランス語圏のファンにまで届けられているという事実は、音楽が言葉の壁を越えて人の心に届く力を持っていることの、わかりやすい証明だと感じる。国境や言語の違いがあっても、雨に濡れる孤独や、失われた愛を思う気持ちは、誰の心にも共通してあるものなのだろう。
参考リンク
- [1] Endless Rain - Wikipedia(英語版)
- [2] ENDLESS RAIN | X JAPAN | ソニーミュージックオフィシャルサイト
- [3] 50年後も聴き続けたい美しい旋律 #02「ENDLESS RAIN」 | EarCOUTURE
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