このサイトでは以前、KREVA「One feat. JQ from Nulbarich」を、この曲がきっかけでNulbarichを知り、ライブに出かけるほどになった話として取り上げました。今回はその、ちょうど逆向きの出会いの話です。KREVAさんから、PUNPEEを知りました。「夢追人 feat. KREVA」は、私にとってPUNPEEという才能への入口になった1曲です。ヒップホップの世界で独自の位置を築いてきたPUNPEEを、私はこの曲で初めて意識しました。知っているアーティストが、知らないアーティストと共演する。この形式の曲は、いつも新しい音楽との橋渡し役を果たしてくれます。KREVAという既に信頼していた表現者が認めた相手なら、間違いないはずだという安心感を携えて、私はPUNPEEというまったく新しい世界に足を踏み入れることができました。
予告なしの登場が話題を呼んだ曲
「夢追人 feat. KREVA」は、2020年7月1日にリリースされたPUNPEEの楽曲で、同日発売のミニアルバム『The Sofakingdom』に収録されています。このアルバムは、2017年発表の1stアルバム『MODERN TIMES』以来となる、待望のオリジナル作品で、この曲を含む5曲入りの作品でした。この曲の興味深いところは、当初KREVAの客演についてまったくアナウンスされていなかったという点です。アルバムリリースに先駆けて公開されたミュージックビデオにKREVAが登場したことで、多くのファンが驚かされました。このMVは公開からわずか1週間で再生回数50万回を突破するなど、大きな反響を呼びました。
このコラボレーションについて、オファーを受けたKREVAは「うれしかったっす! ずっと注目はしてたので」とコメントし、PUNPEEは「ビートも作って、ラップもするっていう。自分世代はみんな食らってた」と、KREVAへの深いリスペクトを語っています。世代を越えたヒップホップアーティスト同士が、互いへの敬意を持って初めて共演を果たした瞬間が、この曲には刻まれています。
信頼している誰かが認めた才能
新しい音楽やアーティストとの出会いは、いつも予測できない形でやってきます。自分から積極的に探しに行くこともありますが、意外と多いのは、すでに好きなアーティストの客演やコラボを通じて、思いがけず知ることになるパターンです。KREVAという、すでに私にとって信頼できる表現者だったラッパーが、深いリスペクトを込めてPUNPEEと共演している。その事実だけで、PUNPEEという存在への信頼度は、一気に高まりました。人からの紹介や推薦が、時に広告よりもずっと強い説得力を持つのと同じ仕組みです。
この曲を入口に、私はPUNPEEの他の楽曲も聴くようになりました。独特の言葉選びと、ユーモアと哀愁が同居する世界観に、すっかり引き込まれていきました。1つの客演曲が、その後の音楽的な視野をこれほど広げてくれるとは、最初にこの曲を聴いたときには想像もしていませんでした。
磐田で振り返る、連鎖する出会い
音楽との出会いの連鎖は、人との出会いの連鎖とも、どこか似ています。誰かに紹介された人が、また別の誰かとの縁をつないでくれる。磐田で家や土地の相談の仕事をしていても、こうした紹介の連鎖を、日々実感しています。信頼している人が認めた相手なら、初対面でも安心して話を進められる。KREVAからPUNPEEへ、そしてNulbarichからまた別の誰かへ。音楽の世界で経験してきたこの連鎖の心地よさを、仕事の中の人との出会いでも、大切にしていきたいと思います。
「夢追人」というタイトルは、夢を追い続ける者を意味します。KREVAとPUNPEE、それぞれが自分の道を追い続けてきた表現者同士が、この曲で交差しました。その交差点に居合わせたことで、私自身の音楽の旅も、また新しい道へと続いていきました。
ATAWI MUSICは、音楽を消費するサイトではありません。曲をきっかけに、連鎖していく出会いの記憶を読み直す場所です。
